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2013年9月26日 (木)

現代アートビエンナーレで何が起こったのか!?

お待たせしました(待ってないか)。イタリア・ローマでの現代アートビエンナーレの帰朝報告です。場所はアンツィオという海辺の街で、バカンスの季節故、ツーリストで賑わっておりました。ちょうどローマ都心から来た海水浴客のバカンスが終わり、ドイツや英国のツーリストと入れ替わる時期です。そう言えばローマのホテルにいた時にも、途端に雰囲気が変わるのが分かりました。それまでバイタリティーに溢れ、賑やかで活気があった朝のバイキングのラテン系の食卓も、ある日を境に、長身の細い人たちが前屈みでひそひそ話をする気配にチェンジするのです。これも文化ということで面白いです。で、日本人はその中間ですかね。もっとも日本人は私たちの他は一人も見あたりませんでした。

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さて海辺の街で、私に割り当てられた展示場所がこのサルシーナ邸で、昔の王侯貴族の宮殿だったらしい。現在は市議会が使っています。主催側の方々が展示を手伝ってくれました。感謝です。歴史的な建物なので、壁に穴を開けたりできないので、パーティションを立てて、十数点を展示しました。テーマは日本の女性性の歴史で「百万の月と千万の太陽」(新生への祈り)というタイトル。

30年近く前になりますか、若き日にイタリアに来てフィアットを借りて写真を撮りながら回っていた時、トスカーナのある小さな村で、確かガルーバというイタリアの巨匠の写真展覧会をみた事があります。村の人がボランティアで手伝い、教会や学校がそのまま展示場所となっているのです。大変感動しまして、私もいつかこの芸術文化を大切にする国で、同じような作品展ができたらなあと思ったものでした。その忘れかけていた夢が図らずも今回現実になった訳です。
公開作品の展示場所は二つの市に渡り、5カ所の公共の建物で行われました。全て入場無料なのです。記念写真は主催者側のみなさんです。

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私の作品はお陰様で大好評を博しまして予期せぬ事に、即売して欲しいというオファーを何件かいただきました。全く値段は付けていなかったのです。


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そして驚いた事に、この芸術祭で市長さんから特別感謝状を貰ってしまいました。思い当たるのは日本からの招待作家は初めてという事だったので、在イタリアの日本大使館にお願いしてこの芸術祭に後援名義を出して貰う運びとし、会期前にも大使館に伺い会場に来ていただくようお願いしたのでした。あいにく大使は日本に出張中で、皆さん大変忙しい中、着任早々の女性の秘書官の方に来訪していただきました。実はこのアンツィオと言う場所は、ノルマンディー上陸作戦に先だって、真っ先に連合軍がイタリアに上陸した場所なのです。チャーチルの提唱した「シングル大作戦」で、ドイツ軍と連合軍との間で熾烈な戦いが行われ、多くの命が失われました。秘書官の方はイタリア語で淀みなくスピーチされ、日本とイタリアとは似た風土があり、さらに理解し協力しあえると述べられ(多分そんな内容)列席の人々は感銘を受け、日本という国を意識したのでした。私が立派な記念楯をいただいたのにはこんな背景があったのでしょう。しかし青天の霹靂で、まるでドラマのような一日でした。

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ちなみに私もスピーチをしまして、日本では、かつては聖なる呪力を有していた女性性の歴史について心を込めて力説しました。飛行機の中で少々練習したので中々うまくいったと思うのですが、計算間違いが一つ。それは、ほとんどが英語だったので誰も私の話を理解しなかった事です。まあ当然ですな、今度はイタリア語で。

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この街には二泊しましたが、手配してくれたホテルは海が見える素晴らしいロケーションで、朝夕の景色はことのほか空の色が濃く見えたのでした。ちなみにこの街は有名なネロ帝とカリギュラ帝の生まれ故郷でもあり、ビーチには古代ローマの遺跡があり、みんながそこで泳いでいるのです。この写真で見えるでしょうか。
とにかく美しい海と暖かな人々にとても感動しました。大使館の皆様、アンツィオの皆様、有り難うございました。

で、旅はまだまだ続くのですが、今回はこの辺で・・ つづく

      スタジオ☆ディーバ Photographer:山口直也

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