ギャラリー④<麗花再び 月・風・光>
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麗花さんと初めてお会いしたのは、彼女がスタジオ☆ディーバにポートレートを撮影しに来た時だから数年前になるだろうか(その時からMamiがヘアメイクに入っています)。彼女は舞踊家で「動景画」というジャンルを展開しているのだが、とにかく撮影時でも音楽に乗って踊る訳で、そういう動きのあるポーズは、スタジオの大型ストロボでは非常に撮りにくいと思った記憶がある。チャージが遅すぎるのだ。
今回は、英国はストラトフォードでの公演も視野に入れて、和テイストの画像の撮影をした。この英国公演はこの数年恒例となっているもの。ストラトフォード・オンエイボンはシェークスピアがそこで生まれて、晩年再び帰郷したという田舎町だ。落ち着いた佇まいの小さな町だという。また、来年はワルシャワのオペラハウスでの公演も決まっており、麗花さんは世界的に活躍の足場を広げている。
(画像をクリックすると拡大表示されます)
Photos: Tonno
Model: Reika
Kimono coordinator: Mayumi
Hair & Make-up: Mami
Make-up director: Sun
さて、海外から見た日本というと「ジャポニズム」という事になるだろうが、「日本の美の形」そのものではなく、そのエッセンスを表現できたら良いなと思っている。溝口健二の「雨月物語」(私はこれほど美しい日本映像を他に知らない)ではなく、かといって「SAYURI」の似非ヘアメイクやロッキー青木(古い!)のレストランのエレベーターに鳥居が付いている式の「ジャポネズリ」でもない。エッセンス! それは多分日本刀の刀身のように冷たく鋭利で、ある時は非対称でたおやかに、しかも桜のように一斉に散り、ある時は役者絵のようにデフォルメされて力強く、あるいは宮殿造りの屋根のように重層する水平の広がり、明かりを翳す障子の桟の直交するシンプルな直線・・・・etc、そういったものが醸し出すエートスを表現してみたいのだが。
麗花さんはインスピレーションの赴くまま、気に入ったスポットやシチュエーションがあると踊り始める。そのために常に体調を整えておく。今回のロケを通じて、彼女は本物の芸術家であり、半分はアスリートだという事を感じた。
Photos: Tonno
Model: Reika
Kimono coordinator: Mayumi
Hair & Make-up: Mami
Make-up director: Sun
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ここではディーバスタッフがコラボしてきた作品を期間限定で、貴方だけにそっと公開して行きたいと思います(みんなが見れるんですけど)。作品はクライアントからの依頼によるものもありますが、概ねその時々のスタッフの関心の赴くまま、興味のあるコンセプトやテイストでヘアメイクをして撮影しています。そんな実験的な作品はとても楽しい。ですから未完成でもインパクトがあるものは掲載します。通常、スタジオで撮影したモデルやタレントの方に作品モデルをお願いする事が多いのですが、ディーバスタッフも時々登場します。勿論、皆さんの中で、モデルとして参加したい方、歓迎しております。連絡はディーバまで。カモン!ジョイナス!
今回のテーマは「埠頭を渡る風」。といってもユーミンではありません。あれは幾分虚しい夜の時間ですが、私にとっての「埠頭を渡る風」は明るい午前中の間断なく吹く海風なんですね。それは青春の香り(何か恥ずかしいですが)。私は中学高校と横浜で育ちまして、しばしば用もなく埠頭に佇んでおりました。沖には大きな貨物船が行きかい、コンテナ船は接岸し、時折は豪華客船が旅客用の埠頭に係留していた。人生は目の前にあり、「埠頭を渡る風」は沖の波頭のきらめきと連動して、何かしら輝きに満ちたさすらいへの欲望を揺さぶり、将来を開く何かが始まりそうな予感を運んでくれるのでした。(その後の事については今の所、ノーコメント!)。
今回被写体をつとめてくれたMINAKOはパリのモデルエージェントと契約を進める新進のブレーク途上モデル。今まさに大きな夢を掴もうとしている魅力的な女性です。あと一歩で世界が開ける・・・今の彼女には「埠頭を渡る風」が相応しいのです。
「一日1万ドル以上の仕事でなければベッドから出ないわ」と言ったのは確かスーパーモデルのリンダ・エバンジェリスタだったろうか。夢を叶え、成功を手に入れた大人の女性には、未明のヨットハーバーの静かな凪の時間がふさわしいと思うのですが。埠頭の風と戯れていた彼女にもやがてそんな時間が・・・・。
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Photos:Tonno
Hiar& Make-up:Yukko
Model:Minako
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